wanfoo ワンちゃんの健康を守るペットフードメーカー

COLUMN
よみもの

ノミ・ダニ予防をしよう!

================
毎月更新!お役立ちコラムのご案内☆
獣医師&ワンフースタッフによる愛犬愛猫にまつわるコラムをご紹介します♪
================

ノミ・ダニ予防をしよう!

ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka


皆さん、こんにちは!わんちゃん・ねこちゃんのノミダニ予防はされていますか?

「フィラリアの時期はしているけど、冬は寒いしノミダニも居ないから予防していません」
「室内飼いなので予防していません」

という声をよく耳にします。
今回は、ノミダニ予防が推奨される期間・予防の重要性について詳しく解説していこうと思います。


*予防が必要な期間

通年予防が推奨されています。

ノミやダニは気温10℃前後で活動し始め、室内では冬でも繁殖することが出来ます。ダニは近年、冬でも生息できる地域が増加しているともいわれています。

また、完全室内飼いでもノミダニ予防は推奨されています!それは、飼い主様の衣類や靴に付着して、ノミ・ダニは簡単に室内に入ることができるからです。

つまり、冬の寒冷な時期や室内でも感染の危険性はゼロではないのです。

また、ペットホテル利用時や、災害時の避難所への移動の際には、ノミダニ予防をしていることが条件(※ワクチン接種も)になっていることも多いです。そのため、冬場や室内飼いの場合でもノミダニ予防はしておいたほうが安心です。

*ノミやダニの危険性

ノミによる疾患

・皮膚炎:
ノミの唾液に対して体がアレルギー反応を起こすことで皮膚の赤みや痒み・脱毛を起こします。

・貧血:
大量のノミが寄生し、吸血することで貧血を起こすことがあります。
子犬や子猫、高齢動物や衰弱動物で特にリスクが高いです。

・瓜実条虫(うりざねじょうちゅう):
ノミが媒介する寄生虫で、下痢などの症状を引き起こします。
犬や猫がグルーミング時に、瓜実条虫に寄生されたノミを食べることで感染します。
稀に人(特に子ども)にも感染します。

・猫ひっかき病(バルトネラ症):
細菌(Bartonella henselae)がノミを介して猫に感染します。
無症状のことが多いですが、発熱したりリンパ節が腫れることもあります。
感染猫がヒトを引っ搔いたり咬むことで人にも感染する人獣共通感染症です。


ダニによる疾患

・皮膚炎:
ツメダニやヒゼンダニ、ミミヒゼンダニなどが感染し、強いかゆみや紅斑、脱毛を引き起こします。ミミヒゼンダニは黒い耳垢が特徴的です。

・感染症:
次の3つはどれも犬猫がマダニに吸血されることで感染します。

1.バベシア症:
元気消失、発熱や貧血、黄疸が認められることがあります。重症化すると命に関わることのある怖い病気です。

2.ライム病:
元気食欲の低下、発熱が認められます。慢性化すると関節炎や腎障害を引き起こします。
人獣共通感染症で、人でも同じような症状に加え、神経症状が認められることもあります。

3.SFTS(重症熱性血小板減少症候群):
人獣共通感染症で、犬猫では軽症で済むことが多いですが、人で重症化しやすいです。
人に感染した場合致死率10-30%と恐ろしい病気です。

以上のように、ノミダニから感染する病気には犬猫の命に関わるものもあります。中には人にも感染する病気もあり、SFTSは有効な治療もなく致死率も高い恐ろしい病気です。

わんちゃん・ねこちゃんを含め大切な家族を守るため、ノミダニ予防は非常に重要です。


*ノミダニの予防法

外用薬(スポットタイプ)や経口薬があります。
市販薬もありますが、類似品や有効成分が弱いものも販売されているので獣医師としてはあまりお勧めしていません。
市販薬の方が安価ですが、「予防の確実性」と「獣医師が処方する際に一緒に動物の健康診断や悩みも相談できる」のが、動物病院で予防薬を購入する最大の利点です。

普段、動物病院に行かない健康な子でも、予防薬をもらうタイミングで一緒に健診しておくことが病気の早期発見に重要です。

わんちゃん、ねこちゃんの予防接種などのスケジュールは以前のコラムも参考にしてくだい

ワンフーコラムNo.10「犬猫年間予防スケジュール」


今回のコラムは如何でしたか?
ワンフーホームページではこれからも愛犬と一緒に楽しめるコンテンツを更新していきます!

インスタグラムなどのSNSも元気に更新中!

是非チェックしてくださいね☆

トップページへ戻る