外耳炎、犬の耳のケア
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わんちゃんの耳ケアについて
ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka
こんにちは。わんちゃんたちの皮膚トラブルが徐々に増えてくる時期になり、先月のコラムでは「基本的なシャンプーの方法」についてお話させていただきました。
今月は、わんちゃんのお耳のケアについてお話させて頂きます。
「なぜ耳のケアが必要なの?」
耳の病気の予防ができます。
代表的な耳の病気として、外耳炎があります。
~外耳炎~
外耳炎は、「外耳道」と呼ばれる部分に炎症が起こり赤くなる、腫れる、痛みが出るなどの症状を引き起こします。
外耳炎の原因としては、アレルギー、ダニや細菌、マラセチア等の感染症、別の基礎疾患(内分泌疾患や自己免疫疾患)等様々です。
◎外耳炎のサイン
・耳が赤い、耳垢が増えた
・耳を掻く頻度が増えた
・よく首を振っている など
◎必要な検査
・耳鏡検査
耳道の中に耳鏡を入れて、耳の中(外耳道)の状態を確認します。
耳道の色や腫れの有無、耳垢や耳毛の量をチェックします。
・耳垢の細胞診検査
耳垢が多い場合、耳垢を顕微鏡で観察して細菌やマラセチア、ダニの有無をチェックします。
・血液検査
必要に応じて、基礎疾患の関与を疑う場合に実施します。アレルギー疾患を疑う場合は、アレルギー検査をすることもあります。
・全身麻酔下でのビデオオトスコープ(VOS)による観察
重度の外耳炎・中耳炎の疑いがある際に実施することがあります。
VOSは、耳道や鼓膜の詳細な観察ができ、洗浄や鉗子を使った異物の除去なども同時に出来ます。
・CT・MRI検査
重度外耳炎や中耳炎が疑われる場合に実施することがあります。
◎治療
・外耳道の洗浄
・点耳薬の使用
・内服薬の使用
・ビデオオトスコープ
重症度に応じて上記の治療を組み合わせて行います。
外耳炎は再発しやすい病気なので、治療後も定期的な動物病院でのチェックが必要です。
定期的に耳のケアをすることで、こうした耳の異常にもすぐ気づくことが出来ますし、耳の環境を清潔に保つことが出来ます。
耳のお手入れ方法
準備するもの
☆耳洗浄液
☆清潔なコットン数枚
☆おやつ(ご褒美用)
頻度:週1回程度(健康な耳の場合)
※耳が赤い・腫れている、痒がっている等の症状がある場合は、まず動物病院を受診しましょう。
①コットン数枚にひたひたになるまで耳洗浄液を染み込ませる
※耳洗浄液を人肌程度に温めておくと、わんちゃんが驚かず受け入れてくれやすいです。
②耳の内側を毛の流れに沿って優しく拭く
コットンは優しく当てて、耳の汚れを洗浄液で浮かせるようにして優しく拭きとります。
耳を触らせる→ご褒美、拭く→ご褒美とご褒美をあげながら徐々に慣れさせましょう。
③耳の穴の周りも優しく拭く
コットンは奥まで入れずに、耳の穴の周りだけ優しく拭きとりましょう。
④コットンに汚れが付かず、きれいになったら終了
たくさんほめてあげましょう
※注意
・綿棒は使わない
・強くこすらない
・頻繁にやりすぎない
今回ご紹介した耳掃除の方法は健康な耳を対象にした簡単なお手入れ方法です。
外耳炎の場合は耳道内までの洗浄が必要であったり、耳掃除の頻度も変わってくるのでかかりつけの動物病院にご相談ください。
今回のコラムは如何でしたか?
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