犬猫の下痢症について知ろう
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犬猫の下痢症について知ろう
ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka
下痢症とは?
様々な原因により小腸や大腸に不調が起こり、便の水分量が増えると下痢になります。
下痢には水分が多い順に水様便や泥状便、軟便があります。
他にも腸粘膜に炎症が起こることで便に血液や粘液が混ざったり、腹痛を伴ったりすることもあります。
なぜ下痢は起こるの?
下痢が起こるメカニズムはいくつかあります。
原因別に以下のように分類されます。
①浸透圧性下痢
腸は食べた物の水分を吸収して固形化する働きがあります。
浸透圧(水分を取り込もうとする力)が高い食べ物をたくさん食べると水分が食べ物をふくむ便の方へ取り込まれ、腸が水分をうまく吸収できず、水分の多い便が排出されるため下痢になります。
②分泌性下痢
腸管は水分を吸収するだけではなく、分泌物も出す働きがあります。
毒素が体に入ることで、この分泌物が増えてしまい下痢となります。
③滲出性下痢
腸管に何かしらの原因で炎症が起こると、腸管粘膜から血液や血漿、血清蛋白等の滲出液が出ます。
これにより腸管内の水分が多くなることで下痢になります。
④腸管運動異常の下痢
便は腸の蠕動運動により排出されます。
この蠕動運動が何かしらの原因で活発になった場合、水分が吸収されないまま排出され、下痢になります。
下痢症の原因は?
*食事性(食べ物の種類や量の変化)
*環境の変化
*感染症
*アレルギー
*薬剤性
*中毒
*腫瘍
など様々です。
わんちゃんねこちゃんは食事の変化による消化不良、季節の変わり目などの環境変化によるストレスが下痢の原因になることも多いです。
食事の変化による下痢は、新しい食事に変える時、1週間ほどかけて元々のごはんから新しいご飯に移行することで防げる場合もあります。
(例:最初は、「新しいフード:元々のフード」を半々の割合で、徐々に新しいフードの割合を上げてく。)
高齢になってくると、腫瘍などの可能性も高まってくるため、注意が必要です。
下痢は体にとって有害なものを体外に排出するための正常な生理反応です。
しかし、下痢が重度だったり、長い間続いたりする場合は、電解質(ミネラル)異常や脱水を引き起こしさらに状態が悪化してしまうこともあります。
また、食べ物の栄養素を胃腸から正常に吸収できず、栄養不良になってしまうこともあります。
最悪の場合、命に関わることもありますので、適切な診察や治療を受けましょう。
動物病院受診の目安
*下痢が数日(2~3日)続く場合
*便のにおいが強い時
*元気・食欲がない場合
*排便回数が多い場合(1日3~4回以上)※子犬子猫を除く
*下痢が重度の場合(血便や水下痢)
*お腹が痛そうな時(目安:背弯姿勢(背中を丸める)、祈りのポーズ、震える など)
以上の症状を1つでも伴う場合は早めにかかりつけの動物病院に相談しましょう。
今回のコラムは如何でしたか?
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