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犬と猫の膵炎

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犬と猫の膵炎

ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka


今月は犬猫の「膵炎」についてお話していきます。

*まずは犬の膵炎

わんちゃんの膵炎は比較的広く知られている疾患だと思います。
様々な犬種で発生しますが、ダックスシュナウザーテリア犬コッカ-などに多いと言われています。
年齢は7歳以上のシニア犬に多く、高脂血症や内分泌疾患(甲状腺機能低下症や副腎疾患)と関連があるとも言われます。
ごみ漁りの癖や、脂質の高いごはんを食べていることが膵炎のリスク因子ともいわれています。

膵炎の重症度は様々あり、軽度で適切な治療により短期間で治癒することもあります。一方で、全身的な炎症反応を引き起こし、短期間で死亡することもある怖い病気です。

*犬の膵炎の症状は?

最も多い症状は食欲の低下や嘔吐です。
その他にも元気がなくなってしまったり下痢や腹痛などの症状を示します。
“吐いたり下痢はしていないけどなんとなく元気食欲がない気がする?“といったことも多々あります。

急性の膵炎だとこのような典型的な症状が認められることが多いですが、慢性膵炎では間欠的(※)に症状が出るなど、分かりにくいことも多いです。
 ※間欠的(かんけつてき)・・・症状が出たり治まったりすること

膵炎の診断は症状や血液検査・画像検査の結果から総合的に判断します。


*治療は?

治療の主体は以下の4つです。
・輸液療法(点滴)
・制吐薬
・鎮痛薬
・抗炎症薬

輸液療法:膵炎の炎症反応によって引き起こされる体の脱水を改善し、身体の循環を保ちます。

制吐薬:嘔吐を予防することで、誤嚥性肺炎など更なる病態の悪化を防ぎます。

鎮痛薬:膵炎は全身の炎症反応を伴うので、お腹の痛みも強いです。お腹の痛みを取り除いてあげるために鎮痛薬を使います。

抗炎症薬:抗炎症療法は全身の炎症反応を抑えるために使用する場合があります。

*猫の膵炎

猫の膵炎は犬よりも少ないといわれています。
また、猫は急性膵炎よりも慢性膵炎の方が一般的で、無症状だったり間欠的で軽い症状のみの事も多いです。

猫の慢性膵炎は、周りの臓器に影響を及ぼすことがあり胆管や腸に炎症が及ぶことをそれぞれ「胆管炎」、「炎症性腸疾患」といい、これら3つの臓器に炎症が起こることを「三臓器炎」といい。猫に多いです。
猫の膵炎治療も基本的に犬と大きな違いはありません。

以上が犬猫の膵炎についてでした。

わんちゃんねこちゃん共に消化器の症状(元気食欲の低下、嘔吐、下痢、腹痛)があった場合は早めに動物病院を受診しましょう。
特にシニア以上のわんちゃんは異常に早く気付けるように年2回程の定期健診がお勧めです。膵炎は再発しやすいともいわれています。

過去に膵炎になったことがある場合、予防も大切です。
わんちゃんは低脂肪食に食事を変更したり、脂質の高いおやつを避けることが効果的といわれています。
※ねこちゃんの膵炎と食事の関連性は明らかになっていません。

過去に膵炎になったことがある、何度か再発を繰り返している場合も一度かかりつけの動物病院で食事の相談をしてみるといいかもしれません。


今回のコラムは如何でしたか?
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