# 尿石# 尿結石# マラセチア# 動物病院# 療法食
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「尿石症」これからの時期に要注意!
ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka
●尿石症とは…?
尿石症とは、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結石が形成される症候群です。 尿路は体の老廃物を体外に排泄する為の重要な器官ですが、様々なミネラルも尿から体外に排泄されます。尿が尿路に長い時間留まると、尿中に存在しているミネラル同士で結晶が形成されます。さらに、これらの結晶化したミネラルが尿中の他の物質と結合していくことで「結石」を形成します。結石には様々な種類(例:ストラバイト結石、シュウ酸カルシウム結石 等)があり、食餌管理などの内科的治療で溶けるものや、まったく溶けないものがあります。

●尿石症になるとどうなるの?
尿石症になると、 ・おしっこが赤くなる(血尿) ・おしっこの回数が増える(頻尿) ・おしっこをするとき痛みが生じる(有痛性排尿) といった症状が現れます。他にも、結石が尿路のどこかに詰まってしまうことで閉塞を起こし、 ・おしっこが出ない!出にくい! といった症状を示すこともあります。 結石が詰まってしまうと腎臓にも負担がかかってしまい、危険な状態になることもあります。 <もしかして尿石症かも!?愛犬のこんなサインに要注意!!> ・おしっこの色がいつもと違う気がする…。 ・おしっこの回数が増えたかな? ・力んでるわりにおしっこがあまり出てないな…。 ・トイレの失敗が増えたかも? 日常生活でこれらを感じることがあればすぐに獣医師にご相談ください。
●獣医師による尿石症の内科的治療とは?
①飲水量を増やす 尿が濃いと尿石症のリスクが上がるためお水をしっかり飲むことが大切です!たくさん飲むことで尿石症の予防になります。元々お水をあまり飲まない子は、一工夫で飲水量を増やすことができます。
<ワンポイントアドバイス> ・毎日新鮮なお水を置いておく。 ・ご飯にお水を混ぜてふやかす。 ・水飲み場を増やす。 ※いつもの場所に加えて、よく通るところや寝床の近くに水飲み皿を置いてあげましょう。


③抗菌薬の使用 尿検査にて細菌が確認されたり、尿石症に細菌が関係していると獣医師が判断した場合は抗菌薬の使用も検討します。
これらの内科的治療で溶けない結石は、外科手術で摘出することになります。
●とにかくお水を飲んで!尿石症予防には飲水量確保!
今回は「尿石症」についてお話させていただきました。 これからの季節、段々と涼しくなってきて自然と愛犬の飲水量が減ってしまいます。動物病院でも、尿石症や尿中に結晶が出る患者が増えてくる時期です。 これからの時期にこそ工夫をして愛犬の飲水量確保を頑張っていきましょう!

今回のコラムは如何でしたか?
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