熱中症、症状と対策

#動物病院 #パンティング #犬の熱中症 #心拍数 #車内放置

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熱中症に気を付けよう!
ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka


こんにちは、だんだんと暑くなってきましたね。
わんちゃんねこちゃんも、人間と同じように高温多湿な環境に長時間さらされることで 熱中症になる危険性があります。 今回は、異変にすぐ気付いて対応できるように 熱中症とその 「対策」についてお話します。


熱中症の症状

-初期症状-
・パンティングしている
・よだれが多い
・歯肉や舌、眼の結膜等が充血している
・心拍数が増加している
これらの初期症状に加えて、 体温(直腸温)が40℃を超える場合は要注意です。


-症状が重篤化した場合-
・ぐったりとして意識がない
・下痢、嘔吐がある
・震えている
・けいれん発作が起こる
・呼吸困難になる
こうした重篤化した症状がある場合は、 直ぐに動物病院に連れていく必要があります。


とある、飼い主様への調査では、4分の1が熱中症を経験したとの答えでした。 暑い時期、熱中症は決して珍しい病気ではありません。

きちんとした事前の対策、そして熱中症になってしまった場合の対応を知っておくことが大切です。

熱中症の予防・対策

「一番の予防は、ペットを高温の環境に居させない事です。」
涼しい環境づくりと、自由に飲水できるようにしておきましょう。

*室内
・風通しを良くする
・暑い時期の室内温度は26度以下(冷房機器は冷風が直接当たらないように!)
・直射日光が当たらないようにする
・ペットが自由に居場所を選択できるようにする
*屋外
・散歩の時間帯に注意(暑くない時間帯に)
  ※直射日光を避けるため
  ※アスファルトが熱くないかもチェックしよう

・こまめな給水
・必要に応じて、体表に水道水をかけ流して冷やす
*車内
・外気温が25℃を超える環境下で締め切った車内にペットは残さない
  ※興奮しやすい犬や短頭種などは、もっと低い気温でも要注意

 → 先ずは車内にペットを残さない、残す場合は車内を涼しく保てるよう、誰かが一緒に付き添う方が安心です



熱中症の応急処置

できることは、冷やしつつ動物病院へ連れて行くことです。
〇具体的に冷やす方法として、
・常温の水をかける
・水で濡らしたタオルなどで包む
・涼しい場所に移動し、うちわなどで風を送る
などがあります。
〇効果的に冷やす場所は、
・首元
・脇の下
・内腿(うちもも)の付け根
がおすすめです。
これらは太い血管が通っている部位で、効率的に冷却できます。


※応急処置の際に、早く体温を下げようと冷水や氷等を使って急激に冷却すると、血管が収縮し熱が外に逃げにくくなります。 そうすると、高体温により各臓器がダメージを負ってしまい逆効果です。 冷却には常温の水を用いて行いましょう。
熱中症は重症化したり、適切な処置が遅れたりすると、致死率が高くなる病気です。 事前の予防を徹底し、熱中症を回避すること、 万が一熱中症になってしまった際の対応を知っておくことで、 今年の夏もペットちゃん達と一緒に元気に乗り切りましょう!


今回のコラムは如何でしたか?
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