# 愛犬ケア# 吠えグセ# 噛みグセ# 犬のしつけ# 犬との暮らし
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吠えグセや噛みグセ、どうしたらいい?
ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka
今日は、日々診察をする中で
非常に多い悩みについて解説していきます。
「インターホンが鳴ると 吠えてしまう 」 「遊んでいると手を噛む ようになってきた」などなど、 わんちゃんと過ごしていると、誰もが一度は直面する悩みではないでしょうか。
けれど、吠えたり噛んだりするのは“悪い子”だからではありません。 言葉を使えないわんちゃんたちにとって、それは 「伝えたい気持ちがある」 「自分を守りたい」 といったごく自然な行動です。
今回は、そんな行動の背景と対処法について、お話しします。

【吠えグセの原因は「感情のサイン」】
犬が吠えるとき、その多くは何かを伝えようとしています。よくある原因を見てみましょう。
1. 警戒・防衛本能
玄関チャイムや見知らぬ人に吠えるのは、縄張りを守る本能的な行動です。特にテリトリー意識の強い犬種ではよく見られます。
2. 要求吠え
「遊んで!」「おやつちょうだい!」といった欲求を声に出して伝えているケースです。吠えれば構ってもらえると学習すると、クセになります。
3. 分離不安や不安からくる吠え
飼い主が離れるとパニックになって吠えるタイプです。留守番が苦手な子に多く見られます。
【対処法】
まず意識していただきたいのは、吠えたときに反応しすぎないことです。 飼い主が大声で「ダメ!」と怒ると、それ自体が “注目してもらえた” “構ってもらえた” と誤解され、余計に吠えるようになることがあります。
大切なのは、吠えた瞬間は無視し、静かになったときに褒めること。 また、「静かにしている=ごほうびがもらえる」と覚えさせるのも効果的です。 例えば、チャイムの音に反応しないでいられたときにオヤツを与え、 「チャイム=怖くない、良いことが起きる」と結びつけるようにしましょう。
加えて、エネルギーが余っている子は吠えやすくなります。 お散歩や遊びで心身を満たしてあげることも、吠え対策には欠かせません。

【噛みグセの背景には「学習」と「感情」がある】
子犬が手を甘噛みするのは自然な行動です。これは歯の生え変わりのムズムズや、遊びの延長として起こります。ただし、ここで対応を間違えると、成犬になってからも噛むことが習慣になってしまうことがあります。
よくある噛みのパターン
・甘噛み(遊び・歯の生え変わり)
・恐怖やストレスからの防衛的な噛み
・退屈やフラストレーションからくる行動
【対処法】
甘噛みへの対応としておすすめなのは、「噛んだら遊びが終わる」ルールです。 強く噛んできたときには大げさに反応せず、スッとその場から離れて遊びを中断しましょう。 「噛む=楽しいことが終わる」と覚えてもらうのが目的です。
また、常に手ではなくオモチャを使って遊ぶことも大切です。人の手を遊び相手だと思わせないようにします。 甘噛みを見逃さずに「噛んでもいい場所・ダメな場所」を明確に教えることが、成長後のトラブル予防になります。
一方で、突然唸って噛もうとするような場合は、「嫌だ」「怖い」と感じている可能性があります。 無理に触らず、落ち着いた状態で信頼関係を築くことが先決です。 状況によっては、痛みや体調不良などが背景にあることもありますので、獣医師の診察が必要な場合もあります。

●正しいしつけは「叱る」ではなく「教える」こと●
吠えたり噛んだりする行動を、単なる「悪いクセ」と決めつけず、「なぜその行動をしているのか?」という視点で向き合うことが、しつけの第一歩です。 犬たちは私たち人間の言葉を話せない分、吠える・噛むといった行動で気持ちを伝えています。

今回のコラムは如何でしたか?
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