犬猫の運動器疾患を防ごう~日常生活でできる予防策~

犬猫の運動器疾患を防ごう

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犬猫の運動器疾患を防ごう

~日常生活でできる予防策~

ワンフーアドバイザー

獣医師Naoka


近年はしっかりした予防薬の普及や獣医療の発展など様々な要因によりわんちゃん・ねこちゃんの平均寿命は過去と比べるとずいぶん伸びました。
それに伴って、高齢化とともに関節や筋肉に不調を抱えることが増えてきたように感じます。
しかし、日常生活の中で少し工夫をすることで、これらの運動器疾患を予防し、愛犬・愛猫の健康寿命を延ばすことが可能です。

●犬の運動器疾患とその予防●

犬の運動器疾患には関節炎や椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼などが代表的です。 特に小型犬は膝蓋骨脱臼が多い傾向にあります。
高齢犬は関節炎や椎間板ヘルニアに注意が必要です。
犬の運動器疾患の予防は、適切な運動・生活環境の工夫・栄養学的な工夫が重要になってきます。
1つずつ解説していきます。

・適度な運動の重要性
過度な運動は関節に負担をかけますが、適度な運動は筋肉を強化し、関節を支える力を高めます。
毎日の散歩(ウォーキング)や軽い遊びを取り入れましょう。

・生活環境の工夫
滑りやすい床は関節に負担をかけるため、カーペットを敷いたり、滑り止めマットを使用することが効果的です。 また、段差のある場所にはスロープやステップを設置し、ジャンプによる膝や腰への負担を軽減しましょう。

・栄養管理とサプリメント
関節の健康を保つためには、グルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントの摂取が有効です。
また、適切な体重管理も関節への負担を減らすために重要です。

●猫の運動器疾患とその予防●

猫も高齢になると関節炎や筋力低下が見られることがあります。 猫の運動器疾患は明らかな症状として現れにくいです。 加齢のせいかな?と思っていた行動が実は痛みのサインだったりします。
例えば、以下のような変化があった場合は痛みのサインである可能性が高いです。

飛び上がる前に躊躇する
きれいに飛べない
(手をかけてよじ登る、這い上がるようにのぼる)
飛び降りる前にものに沿って滑り降りる
体を横に捻って降りる
しなやかで流れるような動きがなく、ぎこちない

・環境の整備
猫は上下運動を好む動物です。キャットタワーやステップを設置し、無理なく登り降りできる環境を整えましょう。 また、滑りにくい素材の床やマットを使用することで、関節への負担を軽減できます。

・適度な運動と遊び
猫も運動不足になると筋力が低下し、関節に負担がかかります。 おもちゃを使った遊びや、飼い主とのふれあいを通じて、日常的に運動を促しましょう。

・栄養と体重管理
猫の運動器の健康には、適切な栄養バランスと体重管理が不可欠です。 肥満は関節への負担を増加させるため、定期的な体重チェックと食事の見直しを行いましょう。
 

●定期的な健康チェックの重要性●

犬猫ともに、定期的な健康診断を受けることで、運動器疾患の早期発見・早期治療が可能になります。
特に7歳以上の高齢のわんちゃん・ねこちゃんは半年に一度の健康診断を行い、運動器疾患含む様々な病気の早期発見・治療に努めましょう。

今回のコラムは如何でしたか?
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