秋の健康診断を受けよう!~シニア犬猫の定期検診~

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秋の健康診断の重要性について


ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka


秋が近づき、ペットちゃんにとって過ごしやすい季節になってきましたね。しかし、シニア期に入った犬猫は、加齢に伴い体のさまざまな機能が低下しやすく、夏の暑さで体力が消耗した影響が出やすい時期でもあります。

特に内臓や関節、免疫機能の低下は、日常では気づきにくいサインとして現れることが多く、健康診断による早期発見が極めて重要です。 動物病院によっては秋の健康診断を実施する病院も多くあります。今月は秋の健康診断の重要性について解説していきます。



● シニア犬猫に健康診断が必要な理由って?

犬猫は大体7歳からシニア期と言われています。 シニア期は、様々な病気が発症しやすい時期でもあるため早期に発見し、治療することが肝心です。 進行してから症状を示す病気も沢山あるため、早期発見の為には定期的な健康診断が重要です。

シニア期は年に2回の健康診断が推奨されています。 シニア期に見つかる頻度の多い病気として以下のようなものが挙げられます。

腎臓疾患などの内臓疾患

心疾患

関節疾患(変形性関節症)

認知症

内分泌疾患(糖尿病・甲状腺機能異常・副腎疾患など)

腫瘍




● 健康診断ではなにがわかるの?

検査にはそれぞれ検出しやすい病気・できない病気があります。 様々な検査を組み合わせることによって必要な情報を集め、診断・治療していきます。

体重測定

肥満は関節・心臓・糖尿病リスクを高めます。体重をチェックし、適切な食事管理や運動プランを立てます。

認知機能評価

日頃の様子を問診することで認知機能の低下がないか確認します。環境調整やサプリメント、薬物療法で進行を遅らせることが可能です。

歯科検診

歯周病は、全身疾患の原因になることがあります。歯石や歯肉炎の状態を確認し、必要に応じて歯石除去やホームケアの指導を行います。

血液検査・尿検査

血液検査では、肝臓・腎臓・膵臓など内臓の機能、血球数(貧血など)、炎症マーカー(CRP)を確認します。尿検査では、尿の濃さや蛋白尿、潜血反応などを測定し、腎機能低下や尿路感染症の早期発見に役立ちます。

関節・筋肉の評価

関節可動域や歩行動作のチェックで、関節炎や筋肉量の減少を早期に確認できます。レントゲン検査で関節や骨の異常を確認することもできます。 異常を認めたら、疼痛管理や運動制限、関節サプリメントの使用などで生活の質を向上させます。

心臓・呼吸器評価

胸部聴診に加え、心臓超音波検査や胸部レントゲン検査で心肥大や弁膜異常がないかチェックします。呼吸器症状のある場合は咳や呼吸音の評価を行います。

内臓の評価

腹部超音波検査を行うことで、お腹の中の臓器の異常を確認したり、腫瘍が無いか調べることが出来ます。



● 日常でできる秋の健康管理ポイント

室内環境管理:

適切な温度・湿度管理で快適な室内環境を維持。

運動量の調整:

朝晩の涼しい時間帯に、体調に合わせた散歩や運動を。

食事の工夫:

食欲不振に備え、香りや温度を工夫した食事、消化に優しいフードの検討。

予防医療の確認:

ノミ・ダニ、フィラリア、ワクチンの確認を行い、未実施の場合は投薬や接種を。


● さいごに

シニア犬猫の健康維持には、定期的な健康診断が欠かせません。 秋は、夏の疲労が体調に影響を与えやすい時期であり、早期発見・早期介入が生活の質を維持する鍵となります。

血液検査や尿検査、画像検査に加え歯科・関節・心臓評価を組み合わせ、獣医師と連携して最適な健康管理プランを立てましょう。 定期検診と日常的なケアの両立が、シニア犬猫の快適な毎日を支えることにつながります。



今回のコラムは如何でしたか?

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