シニア犬の介助について考えよう -歩行と排泄編-

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シニア犬の介助について考えよう
-食事と睡眠編-


ワンフーアドバイザー
獣医師 Naoka


新年あけましておめでとうございます。
昨年は当ブログをご覧いただき、
本当にありがとうございました。

2026年も、ペットちゃんとご家族が安心して楽しく
暮らせるように様々な情報をお届けしてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

前回はシニア犬の介助について「食事」と「睡眠」
についてお話しました。
今回は「歩行」「排泄」についてお話します。


● 歩行の悩み・介助

人間は加齢とともに様々な行動の変化が出てきます。
動物も同様です。 加齢とともに前回お伝えした食事や睡眠の行動の変化だけでなく、歩行もおぼつかなくなってきます。

大切なペットちゃんに少しでも長く自力で歩いてもらう為に、若いころからしっかり運動することが大切です。
高齢になって足取りがおぼつかなくなってから慌てて
運動を始めると、かえって体に負担をかけたり、
痛めている部分を悪化させる恐れもあります。

その為、高齢になってからしっかり運動を行っていく
場合は、筋肉や骨格・関節の状態を獣医師に確認してもらい、的確なアドバイスや治療の元で運動を取り入れることが重要です。

加齢によって歩行がおぼつかない場合、歩けなくなってしまった場合は、まずどんな時に「いつもの歩行と違う」と感じるのか観察してみましょう。

例えば、散歩の時間帯で朝だけ違和感があるなら、寝起きや気温の低さにより筋肉や関節の痛みがある可能性があります。

寒い時期であれば少し体を温めたり、家の中でスムーズに歩けるようになってから散歩に出かけるようにしましょう。 暑い時期であれば早朝や日が暮れてからの時間帯を選んで散歩に出かけましょう。

歩行がおぼつかない場合は、適切な歩行補助グッズを使用するのも良いです。

適切な歩行補助グッズ・サイズの選択は重要で、誤ったサイズの器具を使うことで食い込んで怪我の原因になることもあります。 グッズ選びの際は、一度かかりつけに相談してみましょう。

他にも、歩き方の変化として足の甲をひきずるようになった場合は神経系の異常、 疲れやすくなった場合は心臓病など、 単に加齢の問題だけではない病気が隠れている可能性もあります。

「おかしいな?」と感じたら、まずはかかりつけに相談してみてください。

● 排泄の悩み・介助

わんちゃんは加齢とともに、寝ている間にお漏らしをするようになった、 トイレ以外の場所で粗相をするようになった等、様々な行動の変化が出てきます。

その中で特に多いのが、外でしか排泄をしない子が、昼夜問わず散歩へ行きたいと要求吠えするケースです。
また、要求吠えすると飼い主さんが来てくれると学習してしまい、夜中に寂しくなって飼い主さんを呼ぶ行動も加わることがあります。

こういった行動が日常化すると、飼い主さんは睡眠不足で日常生活に支障が出てきてしまいます。

こういった事態を防ぐため、若いうちから室内でペットシーツで排泄が出来るように慣らしておくことは非常に大切です。 他にも、高齢になってから粗相が増えたときにスムーズにおむつを装着できるよう、若いうちからおむつにも慣らしておきましょう。

一方で、今高齢期のわんちゃんの排泄介護に悩んでいる飼い主さんも、 「若いうちから慣らしておけばよかった」と自分を責める必要はありません。
わんちゃん自身も、今までできていたトイレを失敗してしまい、反省している場合が多いです。

今まで外でしかトイレをしなかった子が室内でトイレをしたとき、 仮にそれが粗相であってもしっかり褒めてあげましょう。 そうすることで家での排尿習慣に切り替えるチャンスになり、 おむつをつける練習の機会にもなります。

おむつにも犬専用紙おむつやマナーベルト、尿パッドなど様々あります。 その子の体型や体重に合わせて適切なサイズを選びましょう。 長時間使用することで、股の辺りが擦れたり蒸れて皮膚炎になる事があるので、皮膚の状態はしっかり注意しましょう。

最後に、排泄トラブルとして尿が1日1回しか出ていない、頻尿などの症状があれば、 加齢ではなく病気のサインかもしれないので、一度かかりつけに相談してみましょう。


高齢犬介護の問題は本当に多種多様で、このコラムだけではお伝えしきれないくらい奥が深いです。 私たち獣医師も、飼い主さんの創意工夫から学ぶことも沢山あります。

高齢犬介護で一番大切なのは、 飼い主さんが自分を責めすぎず、抱え込みすぎない事です。

私は、動物が幸せでいられるのは、 大好きな飼い主さんが毎日笑顔で楽しそうに接してくれるからだと考えています。 飼い主さんがしんどそうに思い詰めていると、動物もその感情を感じ取ります。

飼い主さんには完璧を求めすぎず、抱え込みすぎず、
苦しい時や悩ましい時は、かかりつけに相談しながら介護に臨んでほしいです。


今回のコラムはいかがでしたか?

ワンフーホームページでは、これからも愛犬・愛猫との暮らしに役立つ情報をお届けしていきます。

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