【獣医師監修】犬の誤食・誤飲について|何が危険?~対策と対応~

================
毎月更新!お役立ちコラムのご案内☆
獣医師&ワンフースタッフによる
愛犬愛猫にまつわるコラムをご紹介します♪
================

ワンフーアドバイザー
獣医師 Naoka



ワンフーコラム10月号 犬の誤食・誤飲について:何が危険?~対策と対応~

犬の誤食・誤飲について 何が危険?~対策と対応~

犬は好奇心が強く、床に落ちているものや手に届くところにあるものを「拾って食べる」ことがあります。また、食べるつもりはなくても遊んでるうちに間違って食べてしまうこともあります。誤食・誤飲で怖いのは食べた物の毒性により体が「中毒」症状を引き起こしたときと、食べた物が物理的に腸に詰まってしまう「消化管閉塞」を引き起こしたときです。具体的にどんなものが「中毒」や「消化管閉塞」を起こしうるのか代表的なものを紹介していきます。

身近に潜む誤食・誤飲の危険 食べ物と日用品・おもちゃ

●中毒を起こしうるものの代表例●

中毒の原因は様々ですが、特に注意したいのは以下のようなものです。

・チョコレート(カカオ製品):テオブロミン等により中枢神経や心臓に影響が出ることがあります。

・キシリトール(ガム・タブレット等):急速に血糖が下がり、重症化しやすいです。

・玉ねぎ・ネギ類(ネギ、玉ねぎ、長ネギ、ニンニク等):赤血球を傷害し、貧血につながることがあります。

・アルコール:少量でも嘔吐、意識障害などの原因になります。

・カフェイン(コーヒー豆、エナジードリンク等):興奮や不整脈のリスクがあります。

・人の薬(鎮痛薬、風邪薬、睡眠薬など):種類によって中毒症状が異なり、誤飲は非常に危険です。

・洗剤・漂白剤・洗浄剤:口腔や胃腸に障害を起こす可能性があります

・観葉植物・花の一部:植物ごとに毒性が異なり、嘔吐や循環器症状などにつながることがあります

●消化管閉塞(詰まり)を起こしうるものの代表例●

中毒の他にも怖いのが、物理的に胃や腸に詰まってしまう恐れのある異物を食べてしまうことです。例えば、おもちゃの破片、棒状の物、布、ゴム、ボール、石、靴下、ひも状の物、骨片などは注意が必要です。詰まりが疑われる症状は以下のようなものがあります。

●詰まりが疑われるサイン

✓繰り返す嘔吐

✓元気・食欲低下

✓腹痛

✓うんちがでない

誤食・誤飲を防ぐために 片づける・見守る・確認する

●誤食・誤飲を防ぐ対策●

中毒や消化管閉塞はとても危険ですが、ご家庭での対策を行うことで未然に防ぐことが出来ます。おすすめの対策をいくつかご紹介しますので、出来ることから実践していきましょう。

✓犬の届く場所に置かない

わんちゃんの届くところに誤食する可能性があるものを置かない事が大切です。わんちゃんの届く範囲の机や棚に物を置かず、誤食の恐れのあるものは引き出しの中や蓋つきの収納の中にしまっておきましょう。ごみ箱を漁ることもあるので、その場合は蓋つきで倒れにくいゴミ箱に変えましょう。

✓食べ物の管理を徹底する

テーブルの上に食べ物を放置しない。こぼれたものもその都度拭き取りましょう。

✓玩具・紐類の安全管理

紐のついている玩具の使用を避ける、古くなってちぎれてきてるものや綿が出てるものは捨てる、小さく呑み込めるおもちゃの使用は避けることも大切です。子犬や若齢犬は特に誤食が多いので、遊んでいる時は目を離さないようにしましょう。

✓散歩中の誤食も要注意

散歩中に落ち葉や砂、石を拾い食いする子も多いです。散歩中は目を離さない、散歩中に隣を歩くようにトレーニングしたり、くわえた物を離すようトレーニングしておくことも有効です。

✓ストレスから誤食する場合も

そもそもご飯の量が足りてない、頻度が少なく空腹を感じている、遊び足りずエネルギーが有り余ってる等の理由から誤食する子もいます。ご飯の量が足りているのか、運動量は適切か見直してみましょう

●もし誤食・誤飲してしまったら●

誤食してしまった時は、まず落ち着いて次の情報を確保してください。

✓何を食べたか/飲んだか(可能なら商品名・写真)

✓量(わからなければ「だいたい」「残量」「大きさ」など)

✓時間(いつ口にしたか)

✓犬の状態(嘔吐、よだれ、震え、ぐったり、呼吸、痛み、排便状況)

その上で、症状が出ていなかったとしてもすぐにかかりつけ医に連絡し、受診しましょう。中毒症状・消化管閉塞はすぐに症状が出ていなくても遅れて症状が出てくることもあります。また、早期に受診することで催吐処置によって誤食してしまったものを吐かせることが出来ることもあります。

もし誤食・誤飲してしまったら 食べたもの・時間・量を確認して動物病院へ連絡

●さいごに

好奇心旺盛なわんちゃんにとって、おうちの中やお散歩コースには魅力的な誘惑がいっぱいです。だからこそ、飼い主さまが「事前に危険を遠ざけてあげること」がとても大切です。

今日からできるお部屋の整理整頓やおもちゃの点検から、ぜひ試してみてくださいね。「うっかり食べてしまったかも…」という時は一人で悩まず、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。愛犬と一緒に、安心して笑顔で過ごせる毎日を目指していきましょう!

今回のコラムはいかがでしたか?

ワンフーホームページでは、
これからも愛犬・愛猫との暮らしに役立つ情報をお届けしていきます。

Instagram Facebook LINE X


是非チェックしてくださいね☆
前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ