水を飲む量、増えていませんか?≪多飲多尿≫チェック!

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ワンフーアドバイザー
獣医師 Naoka



水を飲む量、増えていませんか? 犬と猫の多飲多尿をチェック

みなさん、こんにちは。 毎日のペットちゃんとの生活の中で、「そういえば最近、お水を飲む回数が 増えたかな?」「おしっこのシートを替える頻度が増えたかも」と感じたことはありませんか?

動物の健康状態を知る上で、「飲む水の量(多飲)」と「おしっこの量(多尿)」は、体の中で起きて いる異変を教えてくれる非常に重要なサインです。今回は、ご家庭でできる飲水量のチェック方法と、 注意したい病気について詳しく解説します。

どこからが「飲みすぎ」?

そもそも、犬や猫は1日にどのくらいの水を飲むのが正常なのでしょうか?

体格や食事(ドライフードかウェットフードか)によっても異なりますが、一般的な目安(1日あたり)は以下の通りです。

犬と猫の1日の飲水量の目安 体重1kgあたり約50ml、多飲の目安は100ml以上

・正常な飲水量: 体重1kgあたり50ml程度
例:体重4kgのワンちゃん・ネコちゃんの場合 ➔ 200ml程度(コップ1杯程度)

・「多飲」と判断される目安: 体重1kgあたり100ml以上
例:体重4kgの場合 ➔ 400ml以上

もし1日に体重1kgあたり100ml以上の水を飲んでいる場合、あるいは 「以前と比べて明らかに給水器の お水の減りが早い」 と感じる場合は、体の中で何らかのサインが出ている可能性があります。

【簡単】ご家庭での飲水量測定法

家庭でできる犬と猫の飲水量の測り方

  1. 朝、給水器やボウルに決まった量(例:500ml)の水を入れる。
  2. 24時間後、残った水の量をメスシリンダーや計量カップで測る。
  3. (入れた量)−(残った量)= 1日の飲水量

※多頭飼いの場合は個別の測定が難しいこともありますが、トイレの回数や量が明らかに増えたなど、 行動の変化に注意してみましょう。

≪多飲多尿≫を引き起こす代表的な病気

お水をたくさん飲んでおしっこをたくさん出す症状(多飲多尿)は、単なる「喉の渇き」ではなく、腎 臓やホルモンバランスの異常によって起こることが多くあります。特にシニア期(7歳以上)に多く見 られる代表的な病気をご紹介します。

1. 慢性腎臓病(特に猫に多い)

腎臓の機能が低下すると、尿を濃縮して体内の水分を保つことができなくなり、薄いおしっこが大量に 出るようになります。その結果、脱水を防ごうとして水をたくさん飲むようになります。

2. 糖尿病

血液中の糖分(血糖値)が高くなりすぎると、尿と一緒に糖が排泄されます。その際、糖が水分を引き 込んで大量の尿が出ます。食欲はあるのに痩せてくる、といった症状が併発することもあります。

3. クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)(主に犬で多い)

ホルモンの過剰分泌により、多飲多尿が起こります。「お腹がぽっこり出てきた」「毛が薄くなってき た」「皮膚が薄くなった」などの症状が一緒に見られるのが特徴です。

4. 甲状腺機能亢進症(主に高齢猫)

甲状腺ホルモンが過剰に出ることで代謝が異常に上がり、多飲多尿になります。元気いっぱいに動き回 り、食欲も旺盛なのに体重が減っていく場合は注意が必要です。

5. 子宮蓄膿症(未避妊の女の子)

避妊手術をしていない女の子で、発情(生理)が終わって1〜2ヶ月後に多飲多尿や元気喪失、陰部から の膿が見られた場合は、子宮蓄膿症の疑いが強いです。命に関わる病気なので、早急に病院を受診しま しょう。

病院を受診する際のアドバイス

「少し飲む量が増えたかな?」と思ったら、様子を見すぎずに一度ご相談いただくことをおすすめしま す。受診される際は、以下の情報をお持ちいただくと診察が非常にスムーズになります。

・1日の飲水量のメモ
(「1日〇〇ml飲んでいる」という具体的な数値)

・朝一番の「おしっこ(採尿)」

ウロキャッチャー(採尿器)や、清潔な容器に取ってお持ちください。

尿の濃さ(尿比重)や蛋白・糖の有無をすぐに検査できます。

さいごに

「お水をたくさん飲むのは良いこと」と思われがちですが、 急激な飲水量の増加は、体が発している SOSのサインかもしれません。

病気の初期段階では「元気も食欲もあるけれど、水だけよく飲む」という状態が続くことも多いです。

日頃から愛犬・愛猫の「飲む量」と「おしっこの量」を観察する習慣をつけて、早期発見・早期治療に つなげていきましょう。

飲水量を記録して、いつもより飲む状態が続いたら動物病院へ相談を

今回のコラムはいかがでしたか?

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これからも愛犬・愛猫との暮らしに役立つ情報をお届けしていきます。

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