wanfoo ワンちゃんの健康を守るペットフードメーカー

COLUMN
よみもの

わんちゃん、ねこちゃんの「腸活」

  • # 犬の腸活
  • # 猫の腸活
  • # プロバイオティクス
  • # 善玉菌
  • # プレバイオティクス

================
毎月更新!お役立ちコラムのご案内☆
獣医師&ワンフースタッフによる愛犬愛猫にまつわるコラムをご紹介します♪
================

犬猫の腸活

ワンフーアドバイザー
獣医師Naoka


こんにちは、段々と気温が下がって日中のお散歩もしやすい季節になってきましたね。

今回は、わんちゃんねこちゃんの「腸活」についてお話させていただきます。

そもそも腸活とは?

「腸活」という用語はヒトの健康面や美容面でも広く知られている言葉ではないでしょうか。
最近、健康への取り組みで「腸」に注目が集まっていますよね。

腸は、食べ物を消化吸収して排泄するための器官です。しかし、腸の働きはそれだけではなく、腸に存在する多数の免疫細胞により感染の防御などの免疫系の維持に関する働きや、腸に存在する細菌がアレルギー等の体質にも関与するといわれています。

腸活とは、腸内環境を整えることを目的とした取り組みです。
腸内には非常に様々な種類の細菌が存在しており、細菌同士がバランスをとって生息している様子から“腸内フローラ(フローラ:花畑)”や“腸内細菌叢”(叢:ソウ=くさむら)と呼ばれています。
腸内細菌は、ウイルスなどの外部からくる病原体が腸に定着するのを防いだり、ビタミン産生(さんせい)、免疫機能の活性化などたくさんの重要な役割を担っています。

腸内環境の悪化!?
「ディスバイオシス」って?

腸には“腸内フローラ”といって非常に様々な細菌が存在します。体調の変化、ストレス、食餌、感染症等のきっかけにより、腸内細菌の数が減少したりバランスの異常(善玉菌の減少・悪玉菌の増加)が起こることを「ディスバイオシス」といいます。

近年の研究では、わんちゃんねこちゃんのディスバイオシスは「アトピー性皮膚炎」や「慢性的な下痢症(慢性腸症)」「便秘」「肥満」と関連があることが分かっています。

腸活をしよう!

腸活の取り組みとして、以下がおすすめです。

消化の良い食事
消化の良い食事は、消化管への負担が軽く、消化管からしっかり栄養を吸収できます。消化できずに消化管内に残ったタンパク質は腸内細菌の餌になり、有害な菌を増やす原因にもなります。なるべく消化の良い、良質な食事を与えましょう。


プロバイオティクスまたはプレバイオティクス製品の摂取

・プロバイオティクス
「十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物」です。つまり善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌など)です。これらの善玉菌が食べ物を代謝した際に出る乳酸や酪酸が悪玉菌の発育を抑制したり、善玉菌の増殖を促進します。

・プレバイオティクス
「大腸の特定の細菌を増殖させることにより、宿主に有益に働く食品成分」です。オリゴ糖が代表的です。

つまりプロバイオティクスは菌そのものの働きによって腸内環境を改善し、プレバイオティクスは腸内細菌にとっての有用な餌で、その餌を摂取することにより腸内環境が改善します。

ちなみに、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせた製剤をシンバイオティクスと呼びます。

近年、獣医領域でも腸活は注目され、様々なサプリメント製剤が発売されています。ウンチが緩くてお悩みの方、慢性的な痒みを少しでも改善したい方、ペットの体質改善をしたい方、「腸活」を試してみませんか?

※腸活は補助的な体質改善の取り組みです。
まずは動物病院で適切な診断・治療を受けましょう。腸活をすることで、必要なお薬の量が減ったり症状が改善する場合もあります。
腸活のサプリメントも様々あるのでかかりつけの動物病院に相談してみましょう。


今回のコラムは如何でしたか?
ワンフーホームページではこれからも愛犬と一緒に楽しめるコンテンツを更新していきます!

インスタグラムなどのSNSも元気に更新中!

是非チェックしてくださいね☆

トップページへ戻る